TOP MESSAGEトップメッセージ

さまざまな場面でときわの想いを伝えてきた“Link Happiness”に、新しく“Think Next“という意欲的なフレーズが並ぶことになりました。この先もずっと「ときわだからこその信頼」と「ときわならではの驚き」を期待していただける企業であるために、新たな行動規範を示す言葉です。

最初に動き始めた“Next”は、社員発案による「ものづくり」への挑戦。すでにコスチューム部門でオリジナルドレスや一点もの打掛の制作、レストラン部門で惣菜販売を行っていますが、今回は既存部門ありきの企画ではなく、完全な新規事業として立ち上げます。プロジェクトを進めるのは、さまざまな現場でキャリアを重ねながら出産・育児を経験した女性たち。これまでバンケットやレストランでお楽しみいただいてきた「非日常の華やぎ」を、暮らしの中へお届けすることをテーマに、ときわらしい「ものづくり」ブランドの構築をめざします。

現場への権限移譲がほぼ完了した現在、こうした社員の積極な取り組みが、今のときわを動かしているといっても過言ではありません。活躍の主役はベテラン社員だけに留まらず、SNSを使用したプロモーションでは新人社員が大きな役割を果たしています。社員一人ひとりのライフステージとキャリア形成が豊かに調和する、これもひとつの“Link Happiness”。充実した人生あってこそ、お客様にご満足いただける仕事が可能になる。しあわせを結ぶ企業から、人と仕事、暮らし、地域社会…世の中にある結びつきのすべてにしあわせを運ぶ企業へ。創業70年に向けて、“Link Happiness”の想いはのびやかに広がり始めました。ときわが創り出す“Next“の世界に、ご期待いただければ幸いです。

このたび、現在展開中の７部門・16店舗を「ときわグループ」という概念に沿って再統合し、新たにロゴマークも制作しました。実態として事業の多角化が進み、現場レベルで「ときわグループ」の呼称が先行している現状に、体制整備がようやく追いついた形です。新しいマークが表現するのは「新しい扉を開く」ポジティブなアクション。グループのゆるやかな枠組みのもとに各部門・店舗の独立性を高めることで、多業種連携の相乗効果をもたらす仕組みづくりをはじめ、今後は事業活動のコアである「感動」を、ブライダルからすべての部門へ着実に広げていくのが目標です。

ブライダルや成人式、祝賀パーティーなど、お客様の人生を彩るセレモニーに長く携わる間に、スタイルやアプローチがいかに変わろうと、物事の本質は意外に揺るがないということを学びました。誰もが人生の節目を特別な日にしたいと望み、その家族や知人は心から祝福したいと願う。各部門の運営は時代感覚に優れた現場に任せ、会長である私の役割は、一歩引いた場所から本質を見失わないよう律することと考えています。新しい提案に期待を寄せてくださる方が多いからこそ、すべての業務において本質を問い直し、「ときわが手がける意味」を持たせていきたい。物事の本質を尊重することで、若い世代のカルチャーを取り入れた試みにも、自然と「品格」が備わる。そこにときわらしさの一端があるようにも思います。

「新しい扉」を開き続ける限り、システムの見直しなど組織・経営面の課題も尽きることはないでしょう。そのすべてを前向きに捉え、社外に対してだけではなく社内にも「新しい扉」を開くことで、企業としてすこやかな成長を遂げたいと願っています。